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律「じゃあな、また明日」 澪「また明日な」 紬「また明日ね」 唯「ばいばーい!」フリフリ 梓「お疲れさまでした!」 唯「それじゃ、私たちもかえろっか、あずにゃん」 梓「あ、はい!」ニコ 唯(……なんだろう、なんかあずにゃんがいつものあずにゃんじゃない気がする) 唯(あずにゃんはあずにゃんなんだけど……どうしてだろ?) 唯「あ、あの公園にまたあのアイス屋さんが来てるんだよ」 梓「それはよって行きたい、ということですよね」 唯「うん!」 梓「しょうがないですね、行きましょうか」ギュ 唯「ほわぅっ?」 唯(え?え??な、ナチュラルに腕組まれた!?) 梓「どうしたんですか?変な声出して」 唯「え?あ、うん!な、なんでもないよ!」 梓「……ねえ、いつもみたいにぎゅっとしてくれないの?」 唯「へ?」 梓「もう二人きりだよ……このときはいっぱい甘えていいんだよね……唯」ワクガイダシ 唯「ふぉわっ?ぉお……?」ワクガイッテナニ!? 唯(え、な、なんなの?どうしちゃったのあずにゃん……す、すっごく可愛いんだけど、これじゃまるで) 唯「きょ、今日はおうちに帰ってからにしようかなー……な、なんて」アセアセ 梓「……もう、唯のエッチ……いいですよ、今日は両親いないですから」 唯「――!?」ブハッ 唯(こ、これって……さ、誘われてる……!?え、ええ……!?) 梓「――っ!」サッ 唯(あれ、離れた?) 純「あ、梓ー!唯先輩も、こんにちは」ペコ 唯「あ、こ、こんにちは、純ちゃん」ヤ、ヤッホー 梓「どうしたの、純?」キョトン 純「あー、やっぱり忘れてるなこれは。今日憂と三人で遊ぶって約束だったじゃん」プンプン 梓「あ……ご、ごめん!忘れてたぁ……唯先輩、ごめんなさい、今日はここで」 唯「あ、う、うん。大丈夫だよ。じゃ、じゃあね」 純「……ははぁ、ひょっとしてお邪魔でした?」キラリ 唯「!?」ギク 梓「もう!何言ってるのよ純。それじゃ、唯先輩、また明日」 唯「ば、ばいばーい」 梓「……あ、忘れ物です」ズイ 唯「へ……わ、ち、近……」 梓「そんなんじゃダメですよ?もっと押して行かないと……向こうの私、結構奥手なんですから」ボソ 唯「……へ?」キョトン 梓「でも、唯先輩のことが大好きってのは一緒です。いっぱい甘えたいんです……だから、頑張ってください」ニコ 唯「え?え??」 梓「それじゃ、向こうの私によろしくです!」アニメノホウノ 唯「え、ど、どいういうこと、あずにゃ―― 唯「――んっ!?」ガバ! 梓「にゃっ!?」 唯「あ、あれ?ここ……公園のベンチ?」キョロキョロ 梓「もう、いきなり起きないでください!びっくりしたじゃないですか」 唯「ご、ごめんねあずにゃん……ひょっとして、私って寝てた?」 梓「はい、それはもうぐっすりと」 唯「そっかぁ……じゃああれは夢だったんだ」 梓「夢?」 唯「ううん、なんでもないよ」ジー 梓「な、なんですか」 唯「ふふ、やっぱりこっちが私のあずにゃんだなって!」ギュウ 梓「にゃ、い、いきなり抱きつかないでください!」 唯「ねえ、あずにゃん。私ね、あずにゃんのこと大好きだよ」 梓「――っ!?い、いきなり何言うんですか」 唯「なんかね、言わなきゃなーってそう思ったの」 梓「……そうなんですか」 唯「あずにゃんは、私のこと好き?」 梓「……好きですよ」 唯「えへへ、そっかぁ……相思相愛だね、私たち」 梓「そ、そういう意味じゃ……!な、な……も、もう!」ソウイウイミデス! 唯「ふふ……ね、脚痛くない?」 梓「へ?」 唯「ひざまくら、しててくれたんだよね」オミトオシ 梓「……は、はい。大丈夫です」バレテター 唯「ねえ、また今度日差しが暖かいときさ……ここで膝枕おねがいしてもいーい?」 梓「……もう、しょうがないですね、唯先輩は」 唯「えへへ、だーいすきだよ、あずにゃん」 梓「また言いますか……もう」 唯「何度でも言うよ~今まで言ってなかった分、いっぱいね」 梓「……私も、好きですよ」 唯「あずにゃんも、まただね」 梓「私も、今まで言ってなかった分……いっぱい言ってやるです」 夢の中のあずにゃんはあずにゃんの隠れた心か! -- (あずにゃんラブ) 2014-01-01 23 49 50 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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エースとダイアンの熾烈な戦闘の後、期を見計らって彼らの遺物を回収しそれぞれに分配した後、フリクリ署長、ピザの一号、地味子は西へと向かってしばらくの間歩き続けていた。そして時刻が昼直前になろうとしていた時である。 「さて、ここらで我々チームジミーズによる第一回定例会議を始めたいと思うのですが、よろしいですか?」 B-8、鬱蒼と茂る森の中にあったひときわ大きな切り株に腰掛けたフリクリ署長が、地面にちょこんと座る地味子とGL本を読み漁っているピザの一号に向かって話しかけている。彼らは(というか女の子の地味子が)疲れてきていたので休憩をとっていた。 「はいっ、質問です」 「何ですかジミナさん」 「地味子だよっ! 何で形容詞になるの! つかグルグルネタ!? というかそれ以前にもう何度も訂正したよね!? そしてそれ以前にツッコミキャラってどっかの蟹の人とかぶってるしーーっ!!! また影が薄くなるーーーっ!!!」 頭を抱えて絶叫する地味子。フリクリ署長は「すみませェん」と悪びれた様子もなく一応謝り、ピザの一号はキスシーンに入ったGL本に夢中だ。 「……それで質問なんですけど、チームジミーズって何すか」 「いやぁいいところに気がつきましたジミナさん。 いやね、我々って他の方々に比べて姿かたちに関する描写が少ないではないですか。 ついでに能力も他のチート連中に比べたらあまり強くないですしね。 最も速さに関してはこの私の右に出るものはいませんがね。 それに時間軸でも我々が一番遅いというじゃあありませんか。 それは常日頃早飯、早グソ、早風呂を実践している大和民族のサラブレッドたる私にとっては実に遺憾なことでありまして、 少しでも時間軸を進め、常に最前線に立ちたいという思いと共に、 しかしこの面子で戦いに挑むにはあまりに力不足だと判断するに至り、 なら対主催らしくこれからの動向を決めようと思ったのですが、 対主催かつ集団でありながらチーム名を決めないのはどうかと思いましてねェ。 そこで恥ずかしながら私が命名させていただいたという次第なのですが、どうですか?」 「地味子だよっ。というか対主催の自覚あったんだね……」 影が薄いというにはあまりに濃すぎるフリクリ署長のキャラにげんなりしながらも、地味子は感心する。一方ピザの一号は「お姉様……ハァハァ」と妄想の世界に入り浸っていた。 「で、動向を決めるってどうするの? 首輪を外す方法でも考えるの?」 「ありきたりですねェジミナさん。そんなのだから全選手入場でも影が薄いなんて言われるんですよ」 「ほっといてよっ! そして地味子! ああもう、自分の名前連呼してて嫌になってきたよ……」 ピザの一号は「レナスあたりにでも変身できれば……」と何故か地味子の方を見ながら呟いていた。ゾクッとした怖気を感じながらも地味子は話を続ける。 「……で、どうするの?」 「その前に我々の姿ですが……どうもおかしくありませんか? 普通に考えて、漫画やアニメのキャラの姿になったりましてやその能力を使えたりする……ここに来る前にそんなことが出来ましたか?」 言われてみて、地味子も自分の姿の異常性に気付く。確かに、ここに来る前までは星野結美の姿ではなかった……気がする。でも思い出せない。 ここに来るまで、自分がどんなことをしていて、どんな生活をしていたのか。記憶にあるのは自分が葉鍵ロワイアル3の書き手だということだけだ。 「実は私も記憶があやふやでしてねェ。 先程の戦いもクーガーっぽい台詞だったからラディカル・グッドスピードが使えるのでは、 と思って適当に言ってみたら……本当に使えた訳です。まぁその場のノリもありましたがね」 結構危なかったんですよ? と全然そうは見えなさそうな態度で喋るフリクリ署長。ピザの一号は「いやいや同人という手もあるな……」と何やら思案に耽っている。このピザの一号もブラムスの姿をしていたが今の姿はどこにでもいる普通の青年。それに変身能力は支給品の産物に過ぎない。彼が一番この場では『まとも』だった。 「そして私達が今いるこの場所。同じような風景が延々と続き、同じような木々が続くだけ。気付いていましたか? 私が座っているこの切り株、全く同じものがここに来るまでに5~6個はありましたよ」 「……まるで、RPGの世界だね。SFC時代くらいの」 「そう。この世界は『おかしい』。ですが誰もそんなことは気に留めない。 いやむしろ私達がなっているキャラになりきって楽しんでいるようにすら思えます。 私が、そしてジミナさんもこのおかしさに気付けたのはひとえに私達の姿に関する描写が少なかったから。 まだ、『元々の』意識が残っているからだと言えるでしょう」 「……???」 突っ込むことも忘れるくらいにフリクリ署長の言葉は難解だった。「まあかいつまんで言いますと」と察した署長が言葉を続ける。 「我々はここに来る以前の我々に最も近い存在だということです。故にこの世界のおかしさに気付けた」 「ちょ、ちょっと待ってよ」 地味子は混乱する頭を必死に冷却させてフリクリ署長の言葉を整理する。考察話はあまり得意ではないのだ。 「じゃあ、ボクたちって、ニセモノ? クローンなの?」 「その可能性もあります、が確率としては低いと言えます。 単にクローンというだけでは記憶までは継承されませんからね。 私達が書いた話、読んだ話に関しては全て覚えているでしょう?」 こくり、と地味子は頷く。でなければD-5の作者やB-4の作者のことなんて覚えてる訳がない。そしてピザの一号は意を決してもう一冊のBL本に挑もうとしていた。 「少なくとも、私達は『ニセモノ』ではないでしょう。むしろニセモノなのはこの体でしょうね。記憶だけ入れられた空蝉、とでも言いましょうか」 「……??????」 また地味子の頭がこんがらがってきた。ニセモノであってニセモノではない? 訳わかめ。讃岐うどん食いたい。冷奴おかずにして。 「私には」 フリクリ署長の一言が、地味子を現実に引き戻した。 「どうもこの殺し合いを企んだ理由が私達書き手に何かをさせるために仕掛けたとしか思えないのですよ。 殺し合いは手段であって目的ではない。アニ2ndみたいにね」 「まあ、それに限らず大抵のパロロワではそうだけど……もしかして、他の人がチート能力を覚醒しまくってることと何か関係が?」 「それも主催の目的の一環でしょう。それでどうしようとしているのかは分かりかねますがね。 まあ書き手にしかできないことをさせようとしているのは、確かです」 二人が真剣に話し合ってる中、ピザの一号は「ショタもいけるな……レオンディモールトいいっ!」と新たな境地に目覚めていた。 「とにかく、能力を覚醒させるにしても気をつけておいたほうがいいでしょう。 私達がいるこの状況に対して、常に疑いを持つことを忘れてはいけませんよ? キャラに、飲み込まれないことです」 ごくっ、と地味子は息を呑む。クーガーっぽい口調ながらも自分の意思はまだ失ってはいないようだった。 (そうだ……ボクはロワの書き手。ただの人間で、パソコンの前でキーボードを叩いてるような人なんだ。当たり前のことだけど……でも、状態表で自ロワに対してあんな強い思いを持っていなかったら、ボクだってやばかったかも) キャラになりきって恋愛フラグを立てたり死亡フラグを立てて、それでも喜んでいる自分を想像して、地味子は恐怖すら覚えた。ピザの一号はどうなのだろう。さっきブラムスになっていたが、もう取り込まれかけてたりしないだろうか。ちらりと顔を覗き込んでみる。 「ふぅ……いいネタが収穫できたな。食わず嫌いっていけないな。家に帰れたら早く続きを書かないと……ってどうした地味子さん?」 「あの……どこかおかしいところとかない? なんか、暴れたいとか、フラグ立てたいみたいな」 「何だよいきなり。ゲームのキャラじゃあるまいし……そんな都合のいいことあるわけないだろ……だって……ピザだし……」 フラグという単語に反応して右肩下がりにテンションを落としていくピザの一号。どうやらまだ彼も大丈夫みたいだが傷つけてしまったようだ。 「あ、あのねピザさん、そんなつもりで言ったんじゃ――」 地味子が慌てて励まそうと肩をぽんぽんと叩きかけた時だった。 「アロー、アロー。みなさんお元気ですか――」 二回目の、放送が始まった。 【正午】【B‐8 森】 『チームジミーズ』 【ピザの1号(◆wKs3a28q6Q)@AAAロワ】 【状態】強い決意 【装備】夜天の書(BL本) 【所持品】BL本一冊、GL(全年齢)一冊、AK-74(残り60発) 【思考・行動】 1:脱出してロワを面白く完結させる! 2:そのために仲間たちと対主催! 3:俺はノンケです。…本当だってば!でもショタとGL最高ー! 4:地味子さん、ちょっとGLの相手にいいかも…帰ったら同人にできないかなぁ ※BL力を手に入れました。観月マナのNYBLP(なんだかよくわからんボーイズラブパワー。なんだかよくわからん力でバリアを張ったりいい男の世界に引きずりこめます) と芳賀玲子のコスプレ(変身能力。所属しているロワに出てきた参加者になれる。ただしネタのあるキャラに限る。能力は本物同然) ※変身は解除されました 【地味子@葉鍵3】 【装備:ナイフ】 【所持品:マジシャンズレッドのスタンドディスク、朝倉涼子のアーミーナイフ、支給品一式(エース)】 【状態:健康】強い決意 【思考・行動】 1:脱出して自ルートを地味でも面白く完結させる! 2:頑張って目立ちたい! 3:この世界…おかしい。警戒しよう ※CLANNADの制服を着用 ※葉鍵の迎撃(リーフシールド) 周囲の木の葉を風で巻き起こし、強力なシールドを張り巡らせる。使用回数は体力に依存。今のところ後二回が限度。攻撃力は皆無 ※その他の設定は後続に任せます 【フリクリ署長@アニロワ1st】 【装備:不明】 【所持品:支給品一式、サングラス(クーガー仕様)、ジャッカル、核金(ピーキーガリバー)】 【状態:割としんどい】 【思考・行動】 1:地味子とピザの1号を守る 2:騎士道精神に準じて行動(要するにか弱い女性を助ける) 3:このおかしな世界、主催は何をさせようとしているのでしょうね?フフフ、私が考察組として最速で世界の謎を解いてみせる! ラディカル・グッドスピードが使えます。ほぼ原作と同じレベルです ※容姿はサングラスをかけていること以外お任せ ※声もお任せ 201 BIRTHDAY 投下順に読む 203 誤解フラグ? ばっきばきにしてやんよ 201 BIRTHDAY 時系列順に読む 203 誤解フラグ? ばっきばきにしてやんよ 192 Sa・Ga/Drastic our soul ピザの1号(◆wKs3a28q6Q) 219 Blitzkrieg――電撃戦 (前編) 192 Sa・Ga/Drastic our soul 地味子 219 Blitzkrieg――電撃戦 (前編) 192 Sa・Ga/Drastic our soul フリクリ署長 219 Blitzkrieg――電撃戦 (前編)
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もうなかないよ【登録タグ GUMI も ロミピ 曲】 作詞:ロミピ 作曲:ロミピ 編曲:ロミピ 唄:GUMI 歌詞 夢を見ました とても懐かしい夢を あなたは憶えている? 沢山バカやった事 先生の下駄箱に 空のラブレター入れて 影から反応見て 二人で笑ったね 部外者の癖に 私の大学に来て 架空の名前で講義受けて あの時はドキドキしたよね 眠るあなたの 頬はほんのり赤くて 微かに笑ってる でも私は笑えなかった 食事はいつもハンバーグ サラダのトマトに砂糖かけて フルーツみたいになるんだよと 大真面目な顔で言ったよね ごめんね泣かないって 約束したばかりなのに 【またね】の声 涙声 絶交なんて言わないでね? 【おやすみ】の声は もう言葉にならなくて もう一つ約束 今度会う時は泣かないよ コメント 良い歌ですね(;_;) -- キャロル (2012-04-14 20 16 16) いいわ。。 -- (`・ω・´) (2012-05-03 12 51 06) 良し良しぜーんぶ良し!! -- \(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ? (2013-03-25 17 48 42) 名前 コメント
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平沢家 憂「お姉ちゃーん!帰ったんならシャツと靴下洗うから持ってきなよー!」 唯「……」 憂「もう!後で持ってきなよ?」 唯「……」 憂「どうしたのかなお姉ちゃん…なにかあったのかな…」 唯「……」 ピンポーン 憂「はーい」 ガチャ 紬「こんにちは、憂ちゃん」 憂「あ、紬さん…ちょっと待っててくださいね?今呼んで…」 紬「あ、いいの…お邪魔してもいい?唯ちゃんとお話したいの」 憂「え、構いませんけど…」 紬「あと、出来たら二人きりにさせてくれない?大事な話だから…」 憂「わ、わかりました…どうぞ」 トントン 唯「……うい~、今体調悪いから…」 紬「あ、あの…紬です…唯ちゃん?」 唯「!!」 紬「よかったら…ドア、開けてくれない?大事な話があるの」 唯「……」 唯(ムギちゃん…) 紬(やっぱり…ダメか…) カチャ 紬「あっ…」 唯「ムギ…ちゃん…どうぞ」 紬「唯ちゃん…どうしたの?もしかして泣いて…」 唯「…大事な話って…なあに?」 紬「う…うん…」 紬「ええと…昨日私、唯ちゃんに好きって言ったわよね」 唯「…うん」 紬「あれは、友達として、じゃなくてね…?」 唯「…もういいよ」 紬「え…?」 唯「ムギちゃんが言いたいことはわかったよ。澪ちゃんが怒ってた理由も。あはは…私、最低かも」 紬「唯ちゃん?ど、どうして?」 唯「私、鈍感だから…ムギちゃんの気持ちも分からないで、軽く流しちゃった…」 紬「それは私が悪いのよ!唯ちゃんにちゃんと言わなかったから…」 唯「違うよムギちゃん、私が悪いんだよ… ムギちゃんの気持ちに気付くチャンスなんていくらでもあったのに」」 紬「唯ちゃん…」 唯「花火のとき、お弁当くれたとき、席替えしたのだってそうだよね」 紬「確かに、そうだけど…」 唯「なのに私は気付かなかった…ごめんねムギちゃん」 紬「い、いいの…そんなのはもういいの!私は今日もう一度…」 唯「ねえムギちゃん?澪ちゃんが言ってた通り、私はバカなんだよ? 私のことをこんなに好きでいてくれる子の気持ちにも気付けないくらい…」 紬「そんなことないわ!唯ちゃんはとってもいい子じゃない!」 唯「こんな私には…ムギちゃんと恋人になる資格はないと思うよ…?」 紬「唯ちゃん…」 唯「だから…私からの返事はね…」 紬「ま、待ってよ唯ちゃん!」 唯「ごめんなさい!私はムギちゃんの恋人にはなれません!」 紬「ゆ…唯…ちゃ…」 唯「でも、今までと同じで友達だから!明日からまた仲良くしようね!」 紬「……」 314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 02 59 14.92 ID UNgTOt9a0 なんと・・・・ 紬(終わっちゃった…?私の恋…) 唯「いやあ、それにしても驚いたよ!いつ私のこと好きになったの?」 紬(そう、だって唯ちゃんはこんなに苦しんで…目が腫れぼったくなるまで泣いて、 私と友達のままでいることを選んでくれたんだから…) 唯「まあそういう話はまた明日しようか!今日はもう帰りなよ?暗くなってきたから」 紬(その気持ちを裏切って、好きって言うなんて自分勝手なこと、私には…私には…) 紬「唯ちゃん」 唯「なあに?」 紬「ごめんなさい私…すこし自分勝手になるから…」 唯「え…?」 ギュッ… 唯「ちょっ…ちょっとムギちゃん!?なにするの?ダメだよ私たちは友達なんだから…」 紬「私、まだ何も伝えてない…」 唯「えっ…?」 紬「私が本当に言いたいことは…まだ私の口から伝えてないの」 唯「だ…だってムギちゃん私に言ったじゃない!好きって!」 紬「あの時は伝わってなかったもの」 唯「で…でも!ムギちゃんの言いたいことは私…」 紬「唯ちゃん、今の私は自分勝手だから…言いたいこと、言うわね?」 唯「う…」 紬「私は…唯ちゃんのことが大好き…友達としてじゃなくて、恋の対象として… 唯ちゃんが大好きなの」 唯「ムギちゃん…」 紬「これが…私の伝えたかったこと…やっと言えた…」 唯「……」 唯「…ありがとうムギちゃん」 紬「…うん」 唯「ムギちゃんに好きって言ってもらえて、私うれしい…でも」 紬「でも?」 唯「やっぱり私にとってムギちゃんは友達だから…恋はできないよ…ごめん」 紬「…うん」 紬「ありがとう…唯ちゃんの気持ちを教えてくれて」 唯「うん…ホントにごめんね?」 紬「いいのよ、私は唯ちゃんの正直な気持ちがわかってうれしいから」 唯「えっと…」 紬「あ、ごめんねずっと抱きついたままで」 唯「ううん、柔らかくって気持ちよかったよ? 考えてみたら、ムギちゃんに抱きつかれるのって初めてだね」 紬「うん…そうね」 紬「じゃあ私…帰るわね?言いたいことは言えたから」 唯「あ、ジュースくらい飲んでいきなよ!」 紬「気持ちだけいただくわ、早く帰らないと心配するから」 唯「そっか…ムギちゃん?」 紬「なあに?」 唯「明日からは、もっと仲良くしようね!」 紬「うん!それじゃあね」 憂「あれ?紬さん、もう帰るんですか?話はもういいんですか?」 紬「うん、もう終わったから」 憂「あ、じゃあジュースとお菓子用意しますね!」 紬「ありがとう憂ちゃん、でも早く帰らないとだから」 憂「そうですか…紬さん?もしかして泣いて…?」 紬「じゃあ、お邪魔しました。憂ちゃん、またね?」 憂「は、はい…」 バタン… 紬「はぁ…」 紬(私…結局フラれちゃった…) 紬「……」 紬(フラれたら気にしないで諦めようって決めてたのに、こんな気持ちになるなんて… やっぱり心のどこかで、唯ちゃんと付き合いたいって思ってたのかな…) 紬「……あ」 紬(ダメだ…泣いたらもっと辛くなっちゃう…) 紬「う…うっ…ゆ…ゆいちゃん…うぅ…わた、私…うぅ…うぇっ…」 紬(本当は…諦めたくなんて…ないのに…もっと抱きしめていたかったのに…) 憂「お姉ちゃん?さっき紬さんの様子が変だったんだけど…なにかあったの?」 唯「…なんにもないよ」 憂「そう?ならいいけど…」 唯「ねえ憂ー」 憂「なあに?」 唯「……なんでもない」 憂「変なお姉ちゃん…ご飯出来たら呼ぶね?」 唯「うん…」 唯(ねえ憂…友達と恋人って…何が違うのかな…よく分からないよ…) 翌朝 紬(ふう…いつまでも引きずってないで、いつも通りにしなくちゃ…) ガラ 紬「おはよう♪」 律「ようムギ…おはよ」 澪「おはようムギ、遊びにきたぞ」 紬「わあ澪ちゃん、いらっしゃい、あ、りっちゃん、宿題大丈夫?」 律「ああ…じゃあ頼むわ」 紬(唯ちゃんは…まだみたいね) 律「あのさあムギ…昨日、どうだったんだ?」 紬「どうだったって?」 律「いやだから…告白するって言ってたじゃん」 紬「ああ…うん…」 澪「ちゃんと好きって言えたのか?」 紬「言えたわ。ちゃんと全部伝えられた…と思う」 律「それで?OKもらえたのか?」 紬「ううん、フラれちゃった…」 澪「……!」 律「ええマジかよ!もったいないことするヤツもいるもんだなあ」 紬「しょうがないわ…本人の気持ちだから」 澪「…ムギは、それでいいんだな?」 紬「うん、すっきりし…た…から」 ガラガラ 唯「おはよう…」 律「おっす唯!聞いてくれよ!昨日ムギがさぁ…どした、なんか元気ないな」 澪「…唯」 唯「ん?なあに?」 澪「昨日は怒ったりして悪かったな、許してくれ」 唯「うん、私こそ…ごめんね」 律「ふい~これで仲直りかあ」 紬「よかった…」 紬(これで元通り…あとは私が唯ちゃんのことを諦めれば…) 紬「そうだ唯ちゃん、今日宿題やってきた?まだならりっちゃんのが終わったら見せてあげるわ」 澪「甘やかしてちゃダメだぞ?」 律「まったくだな!自分でやらないといかんぞ唯!」 澪「お前が言うな!」 紬「あはは…それでどう?唯ちゃん」 唯「…いい、大丈夫だから」 紬「……え?そ、そう…?」 お昼 紬「唯ちゃん、今日もお弁当持ってきたんだけど…」 唯「…今日はいらない。パン買ってきたから」 律「え?マジ?じゃあ私がもらうぜ~?」 紬「そ、そう…じゃあまた一緒に食べましょう?」 唯「…私、澪ちゃんと和ちゃんと食べるから…じゃ」 紬「ゆ、唯ちゃん…?」 放課後 澪「唯に嫌われた?」 紬「今日、全然しゃべってないし、お弁当も食べてくれなかったし…」 澪「そういえば今日、私たちの教室でお昼食べてたな…珍しいと思ったけど」 紬「私…どうすればいいのかな…やっぱり最初から告白なんて…」 澪「ムギ……」 紬「唯ちゃん、お隣座ってもいい?」 唯「……」 紬「ゆ…」 唯「りっちゃ~ん!あーそーぼ!」 律「なんだよ唯!いきなり抱きついてきてかわいいヤツだな!」 唯「ふふ~♪」 梓「相変わらずですね唯先輩…」 紬「う……」 澪「……」 澪「ムギ、唯!」 紬「…?」 唯「ん~?なあに澪ちゃん?澪ちゃんも混ざる~?」 澪「二人に頼みたいことがある!」 紬「頼み?」 唯「なあに?」 澪「お使いだ!これからいつもの楽器店に行って…えっと、そうだ、ピック買ってきてくれ」 唯「ぴっく?」 紬(澪ちゃん?どうして?) 唯「あ…えっと、りっちゃんとじゃダメ?あずにゃんでも澪ちゃんでも…」 澪「唯、ムギと一緒に行くんだ。わかったな?」 唯「う、うん…」 律「でもなんでピック?わざわざ買わなくても…」 ガツン! 律「……」 澪「じゃあよろしくな!」 唯「…行ってきます」 紬(澪ちゃん…どういうつもりなの?私、唯ちゃんに嫌われてるのに…) 紬「……」 唯「……」 紬「な、なんか曇ってるわねえ~」 唯「……うん」 紬「あ、雨が降りそうね~」 唯「……うん」 紬「二人きりだと…寂しいわね…」 唯「……」 紬(どうしよう…全然しゃべれない…) 紬(やっぱりこうなっちゃう… 好きなんて言ったから、唯ちゃんは私のこと変な子だって思ってるんだ…) 紬「ゆ…唯ちゃん…?」 唯「……なに?」 紬「どうして…前みたいにしゃべってくれないの?」 唯「……」 紬「私が…私が告白なんてしたから?だから私のこと気持ち悪いとか、そう思ってるの?」 唯「……」 紬「なにか…なにか言ってよ!私のことが嫌いならはっきりそう言ってよ!」 唯「む…ムギちゃん?」 紬「そういう風にはっきりしてくれないから変な期待しちゃうの! 言ってよ!告白なんてされて嫌だって!」 唯「ち…違うの…私は…」 紬「違ってない!唯ちゃんは私のことなんて好きじゃないんでしょ!?だから…」 唯「ムギちゃん…」 紬「だから…だから…早く諦めさせてよ…」 唯「ムギちゃん…私…私は…」 紬「私、先に楽器店行くから…唯ちゃんは学校に帰って…?」 唯「待ってよ!私も…」 紬「帰って!」 唯「うっ…」 紬「一緒に行きたくないなら無理しなくてもいいから…じゃあ」 唯「む、ムギちゃん…」 楽器店 店員「あ、ありがとうございました紬お嬢様ぁ!」 紬「はぁ…ピックってこれでいいのかな…?」 紬(私、唯ちゃんにひどいこと言っちゃったかな…後で謝ろう…大切な友達だものね) ザァァァァ… 紬「雨、降ってきちゃった…唯ちゃん、学校着いたかな…」 プルルルルルル 紬「もしもし…あ、澪ちゃん?」 澪『あ、ムギ?雨降ってきちゃったからさ、このまま家帰っていいからな』 紬「うん…ねえ澪ちゃん、どうして私たちを?」 澪『うん…なんとなく…かな…よく分からないけど、このままじゃいけないと思って』 紬「そう…でもありがとう澪ちゃん」 澪『え、うまくいったのか?』 紬「ううん…私、なんだか唯ちゃんのこと、諦められそうだから」 澪『え?それどういう…ピッ…ツーツー…』 紬「このまま唯ちゃんが私から距離を置いてくれれば…きっと諦められるから…」 ザァァァァ… 紬「ただいまー…」 斎藤「お嬢様!今すぐお着替えを…!」 紬「もう…大げさねえ…」 紬(あ…唯ちゃんが学校着いたか、澪ちゃんに聞くの忘れてた…ま、着いたわよね) プルルルルルル 斎藤「はい、琴吹でございます…紬お嬢様ですか?少々お待ちください」 紬「どなた?」 斎藤「平沢…という方から」 紬「え…唯ちゃん?」 紬「もしもし…唯ちゃん?」 憂『つ、紬さん!』 紬(なんだ…憂ちゃんか…なんで私ホッとしてるんだろ…) 紬「どうしたの?」 憂『あの、お姉ちゃんがまだ帰ってこなくて… 梓ちゃんに聞いたら紬さんと一緒だって言うから…』 紬「え?家にも、学校にも帰ってないの?」 憂『梓ちゃんにはついさっき聞いたので学校にも…紬さん、知りませんか?』 紬「そ、そんな…」 憂『…紬さん、お姉ちゃんとなにかあったんですか?』 紬「え?それは…」 憂『昨日もお姉ちゃん、ずっとボーッとしてて何か悩んでたみたいで…何か知りませんか?』 紬「あ…わ、私、唯ちゃんを探してみるから…また後で電話するわね!」 紬(唯ちゃん…私のこと、嫌いなはずなのに…なにを悩んでたの?) ザァァァァァァァァ… 紬「すごい雨…唯ちゃん、どこ?」 紬(私…唯ちゃんにひどいこと言っちゃった…自分がイライラしてたからって…) 紬「あ、もしかしてさっき別れたところかな…?」 紬(嫌いって言えなんて…ただ私が唯ちゃんから逃げたいだけじゃない…!) 紬「唯ちゃん…唯ちゃん…」 唯「ふぇーっきし!あ゙ー…」 紬「ゆ…唯ちゃん…」 唯「うう…ムギちゃん…へっきし!よかったあ…」 紬「な…なんで…こんなところに?」 唯「えへへ…ズズ…ムギちゃんを待ってようと思ったら雨が降ってきて… 雨宿りしてたけど濡れちゃった…カバンも学校だし、動けなくって…はっくしょん!」 紬「……っ」 唯「それでね…私、今日ムギちゃんと話せなくて、嫌な思いさせ… へっきし!…させちゃったんだけど…」 紬「うん…」 唯「ズズー…それは…ムギちゃんとどうやって話せばいいか、わかんなくなっちゃったからなの…」 紬「え?」 唯「私…昨日よく考えたんだけど… ムギちゃんは私のこと本気で好きでいるのに、 今までと同じふうに話したりしたら、それはすごく辛いと思うの」 紬「それは…そう…かもしれないけど…」 唯「じゃあ私はどうやって話せばいいのかなって考えたら、わかんなくなっちゃったの…」 紬「だから今日、あんなふうに…」 唯「私…どうしたらいいのかな…? ムギちゃんのこと好きだけど…恋ってどういうことなのかよくわかんないんだ…」 紬(私は…なんて言えばいいの?恋っていうのは…なに?付き合うってこと?違う…恋って…) 唯「ふう…ムギちゃん、とにかく今日はごめんね…私、家帰るよ…へきしっ!」 紬「あ…」 紬(こんなに…こんなにびしょ濡れになって、くしゃみして私を待っててくれたのに… 私はなにも言わないの?唯ちゃんになにも言えないの?そんなの…ダメだ!) 紬「ゆ…ゆ…唯ちゃん!」 唯「うぅ…なあに?」 紬「私も…私も恋ってなにか分からないの!」 唯「え…?」 紬「分からないけど…でも、私は唯ちゃんのことが大好きなの! もっとお話したり、触れあったり…もっと唯ちゃんのそばにいたいの!」 唯「ムギちゃん…」 紬「私…もう嫌なの!遠くからただ見てるだけなんて…唯ちゃんともっと一緒にいたいの!」 唯「……」 紬「だから…だから、こういう気持ちが恋なら… いつか唯ちゃんにもわかってほしいから…もっと唯ちゃんのそばにいさせて!」 唯「む…ムギ…ちゃん…」 唯「私…今はムギちゃんに恋してるとは言えないかもしれないけど…でも、でもね?」 紬「な、なに?」 唯「ムギちゃんが私を大好きって言ってくれると…すごくあったかい気持ちになるんだよ…?」 紬「唯ちゃん…」 唯「私、もっとムギちゃんのこと好きになりたい… だから、私もムギちゃんのそばにいたい!それで…いい?」 紬「う…うん!」 紬「ありがとう…唯ちゃん…」 唯「うん!じゃあ…はっくしょい!」 紬「唯ちゃん!?さっきから大丈夫?」 唯「う…うん…だ…ダメ…ズズ…」 紬「え…えっと…どうしたら…」 唯「ムギちゃん、よかったら家まで送ってくれる?」 紬「う…うん!わかったわ!」 唯「へっくし!…ムギちゃん、もっとくっつかないと傘入れないよう」 紬「え?ごめんなさい、なんだか恥ずかしくって…」 唯「でも、こうやって相合い傘すると恋人って感じがするね!」 紬「そ…そうね…」 紬(唯ちゃんと相合い傘…なんだか夢みたい…) 唯「ただいまー…っくしょん!ズズー…」 憂「お姉ちゃん!!…と紬さん…あの、何があったんですか?」 紬「え、ええと…唯ちゃん、傘がなくて帰れなくて…私が見つけて送ってきたの」 憂「そうなんですか…ってお姉ちゃん、体ずぶ濡れじゃない!顔赤いし、鼻水も出てるし!」 唯「うい~、世界がまわる~…」 紬「唯ちゃん…だ、大丈夫?」 憂「……?」 憂(…気のせいかな?) 憂「お姉ちゃん、体拭いてあげるから着替えて寝よう?さ、部屋行くよ!」 唯「うぃーっす…」 紬「じゃあ私これで…」 唯「ムギちゃん、雨が弱まるまで家にいなよ~せっかく来たんだし…」 紬「え、でも…」 憂「そうですよ、お茶用意しますからゆっくりしていってください!」 紬「じゃあ…少しだけ…」 紬「唯ちゃんの具合どう?」 憂「熱が少しありますけど、一晩休めば大丈夫だと思います!明日学校行けるか分からないけど」 紬「そう…よかった」 憂「あの、紬さん…今日、お姉ちゃんとなにかあったんですか?」 紬「え?ど、どうして?」 憂「お姉ちゃん、具合は悪かったけど、昨日よりよくしゃべってたし…それに…」 紬「それに?」 憂「お姉ちゃん、紬さんに…なんていうか、いつも私に甘える時みたいな目してたから…」 紬「甘える…?」 紬(唯ちゃんが…私に?それって…) 憂「まあ、送ってきてもらったからだと思うんですけど…紬さん?」 紬「うふふふふ…あ、なに!?」 憂「すごくうれしそうですけど…どうしたんですか?」 紬「な、なんでもないわ!あ、雨も弱まってきたしそろそろ帰るわね!?」 憂「は、はい…」 紬「あ、ええと…帰る前に唯ちゃんの様子見てもいい?」 憂「はい、多分もう寝てると思いますけど…」 紬「唯ちゃん?」 唯「う~ん…」 紬「もう、寝ちゃった?」 唯「た…たくあん…」 紬「クス…唯ちゃんったら…どんな夢見てるの?」 唯「ムギ…ちゃあん…」 紬「……!」ドキッ 紬(…唯ちゃんの寝顔…すごく、かわいい…) 唯「うまい~…」 紬「……」 紬(キスしたら…ダメなのかな…) 紬(だ…ダメ!ダメに決まってるじゃない!唯ちゃんは寝てるんだから…) 唯「ぐー…」 紬「……」ドキドキドキドキ 紬(で…でも…私…) 紬「ゆ…唯ちゃん、キス…してもいい?」 唯「むにゃむにゃ…」 紬「ホントに…き、キスしちゃうわよ?」 唯「んー…」 紬「じゃあ…しちゃうからね…?」 唯「んんー…」 紬(く…口はさすがに恥ずかしいからほっぺにしよう…よし!) 紬「…一緒にいてくれるって言ってくれてありがとう… 私、唯ちゃんのこと大好きよ…」 チュッ 唯「ふへへ…」 紬「!!」 紬(も、もしかして起きちゃった!?) 唯「ぐー…」 紬「よ、よかった寝てる…くすぐったかったのかな…?」 紬(ていうか私、なんてこと…き、ききキスなんて…)カァァァァァァ… 紬「そ、それじゃ唯ちゃん、また明日ね?お大事に!」 唯「たくあん…た、たくあん…」 紬「憂ちゃん、お邪魔しました!」 憂「……」 紬「憂ちゃん?」 憂「え?あ、はい!お気をつけて!」 紬「うん!それじゃ!」 紬(私…頑張ろう!唯ちゃんともっと恋をしなきゃ!) 憂「紬さん…」 次へ 戻る
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二度と産廃なんていわせない 二度と産廃なんていわせない このページでは、ACLRでの産廃を工夫して活用していくアセンを紹介。 みんなで産廃をなくそう!!
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翌日 律「ムギがねえ…まあ確かに変だったな…ポニテにしてきたり、なんか元気なかったり」 梓「そういえば、いつにもましてボーッとしてましたね…」 澪「それで、原因はなんだと思う?前もこんなことあったろ?」 律「原因ねえ…よくわからねえなあ」 梓「ムギ先輩に直接聞いてみたらどうですか?」 澪「そうだな…部活終わったら聞いてみるか」 ガチャ 唯「おいっすー!あ、なに話してたのみんな?」 澪「なんでもない!さ、練習練習!」 律「おう練習だな!」 梓「そうですね!」 唯「ええ~!?みんなひどいよう…!」 紬「こんにちは…」 唯「あ!ムギちゃ~ん!みんなったらひどいんだよ~」 ガバッ 紬「ひえっ?あ、あ…え?」カアアアアアア 唯「ありゃ、ムギちゃん顔真っ赤だねえ」 澪(まさか…ムギ…?) 律「じゃあ練習終わりー!帰ろうぜー!」 唯「帰ろうあずにゃん!」 梓「わかりましたから抱きつかないでください!」 紬(今日はずっと集中できなかったな…唯ちゃんがあ、あんなことするから…) 澪「ムギ、ちょっと二人で話があるんだけど…」 紬「……」 澪「ムギ!この後ちょっといいか?」 紬「え?あ、うん!わかったわ!」 紬「それでお話って?」 澪「ムギ…お前、なにか悩み事とかあるだろ」 紬「え?な、何のこと?別に私は…」 澪「いや、ここ最近のお前絶対変だよ…なあ、もしかしてお前…」 紬「な、なあに?」 澪「唯のことが好きなのか?」 紬「え?ええええええええええ?そ、そそそんなことないわ!」 澪「ムギ、お前嘘下手だな…そんなんじゃはいそうですって言ってるようなもんだぞ?」 紬「う、うう…」 紬(どうしよう…ば、バレちゃった!?) 澪「あのなあムギ…」 紬「ご、ごめんなさい!私…」 澪「いつから唯のこと好きなんだ?」 紬「え?」 澪「だから、いつから?」 紬「み、澪ちゃん…怒らないの?」 澪「え?なんで怒るんだ?」 紬「だって私…女なのに…」 澪「まあちょっとそれは気になるけど… 友達に好きなやつが出来たんなら、応援するのが当たり前だろ?」 紬「澪…ちゃん…」 澪「そうか、花火大会のときからか」 紬「うん…気になり始めたのはもうちょっと前なんだけど」 澪「へえ~でも唯も罪な女だなあ」 紬「あ、でもりっちゃんや梓ちゃんには言わないでね?もちろん唯ちゃんにも」 澪「当たり前だろ?でも、私には応援させてくれよな」 紬「うん…ありがとう」 澪「それで告白とかはするのか?」 紬「え?…それは…しないわ」 澪「なんでだ?唯のこと好きなんじゃないのか?」 紬「確かに好きだけど…ただ好きなだけで、それ以上は望んでないから」 澪「ムギ、お前はそれでいいのか?」 紬「うん…いいの」 澪「…なら私は何も言わないけど…」 紬(けど…その先は?澪ちゃんは、何が言いたいんだろう…?) 澪「でもさムギ、もうちょっとアプローチみたいなことしてみてもいいんじゃないか?」 紬「アプローチ?」 澪「告白はしなくても、もっと唯と仲良くしたいんだろ?」 紬「う…うん…」 澪「じゃあもっと積極的に行かないとだぞ?あいつ鈍感だからな」 紬「そうね…が、頑張ってみるわ!」 翌日 唯「ああ~」 律「どったの唯?」 唯「今日パン買ってくるの忘れちゃった…」 律「あーあ…しょうがない、私が分けて…」 紬「ゆ、唯ちゃん!」 唯「なあにムギちゃん?」 紬「わ…私のお弁当食べて!」 唯「え?いいの?」 紬「いいの!私お腹いっぱいだから!どうぞ!」 唯「ならお言葉に甘えて…わあすごい豪華~!」 律「ムギ、大丈夫なのか…?」 紬「あ、あと唯ちゃん…いつもパンで大丈夫なの?」 唯「ふえ?うーん…毎日だと飽きちゃうかも…でも憂に作ってもらうのも悪いから」 紬「じゃ、じゃあ…」 紬「明日から私がお弁当持ってきてあげる!」 唯「え?いいの!?こんなにおいしいお弁当を?」 律「おいおいムギ、いくらなんでも大変だろ?」 紬「いいの!私がしたくてするだけだから!」 唯「ありがとう~じゃあホントに悪いけど、お願いするね?」 紬「うん!」 紬(積極的に…頑張らなきゃ!) 唯「てわけでね?ムギちゃんが明日からお弁当持ってきてくれるんだー」 梓「でも、迷惑じゃないんですか?」 紬「私はいいのよ~」 梓「はあ…そうなんですか」 律「うう~しかしおいしいなあこのケーキ!」 澪「……」 澪「なあ律?」 律「もぐもぐ…なんだ澪?ケーキなら分けてやんないぞ」 澪「そうじゃなくて…お前、いつも唯の隣で飽きないか?」 律「別に飽きないぞ?私と唯は親友だもんな!」 唯「ねーりっちゃん!」 紬「あ……」 澪「律、ムギと席替えしよう!」 律「え、なんで?」 澪「い・い・か・ら!」 律「…はい」 紬(ゆ、唯ちゃんの隣…) 唯「よろしく~ムギちゃん!なんか新鮮だね!」 紬「うん…よろしく…」 唯「あれ?私の隣やだ?んー?」 紬「やじゃ…ない…けど…」 紬(ゆ、唯ちゃんの顔がこんな近くに…) 唯「あ、また赤くなった!ムギちゃんは恥ずかしがりだねえ!」 紬「……うぅ」 律「…なあ、ムギが澪みたいなのはどういうことだ?」 梓「なんか違和感がありますよね」 澪「そのことなんだけどな?あの二人にはもっと仲良くなってもらおうと思うんだ」 律「なんで?」 澪「そ、そうすれば軽音部全体の結束に繋がるだろ?」 律「なるへそ!じゃあ協力するぜ!」 梓「若干強引な気もしますが…」 唯「練習終わったし帰ろうか!」 律「なあ唯にムギ、みんなでアイスでも食べて行かないか?」 梓「暑いですし、たまにはいいですよ!」 唯「いいねえ!行こう行こう!」 紬「あ、じゃあ私も…!」 律「ようし、じゃあ行くか!」 澪「律、わかってるな?」ボソ 律「おう、任せとけ!」 唯「ムギちゃんはなんのアイス食べる?」 紬「え…えっと…」 律「あー!しまったー!私たちさわちゃんに用事頼まれてたの忘れてたぞー!」 唯「え?そうなの?」 梓「わーじゃあ学校に戻らなくちゃ行けませんねー」 紬「じゃあ私たちも…」 澪「いや私たち3人で行くからお前らは二人でアイス食べてろ!」 唯「え、いいの?」 梓「はい!先輩たちは二人でゆっくりしてください!」 律「それに私たちは3人でハン…」 ゴツン! 律「……」 澪「じゃあそういうわけだから!ムギ、がんばれよ?」 紬「な、なにを頑張るの?」 唯「ばいばーい!さわちゃんによろしくねー!」 唯「じゃあムギちゃん、アイス食べようか」 紬「うん、そうね!」 紬(唯ちゃんと二人だけでアイス…こ、これって…) 唯「ところでムギちゃんは何食べるの?」 紬「え、えっと…唯ちゃんと同じでいいわ!」 唯「わかった!すいませーん」 紬(これって…デート…?) 唯「ペロペロ…おいしいねえ」 紬「うん…」 唯「ムギちゃん、早く食べないと溶けちゃうよ?」 紬「うん…」 紬(私…このまま唯ちゃんの近くにいてもいいのかな…) 唯「あのねムギちゃん?」 紬「え?なあに?」 唯「りっちゃんたちにはちょっと悪いけど、 私、ムギちゃんと二人でアイス食べれてうれしいんだよ?」 紬「……!」 唯「ムギちゃんと二人だけでお出かけしたりしなかったから…だから今も楽しいの!」 紬「ゆ…唯…ちゃん…」ドキ… 唯「ムギちゃんは楽しくない?」 紬「楽しい!すごく楽しいわ!」 唯「じゃあよかったよ!」 紬(唯ちゃん…私と一緒で楽しいんだ…よかった…) 唯「ムギちゃん?また顔が…」 紬(や…やっぱり…ただ心の中で思うだけなんて…そんなの…) 紬(やっぱり…伝えなきゃ…!!好きだって…) 紬「あ、あの…唯ちゃん!」 唯「うおっ!びっくりしたあ…なに?」 紬「あ、ごめんなさい…私、その…前から伝えたいことがあって…」 唯「伝えたいこと?」 紬「わ…私…」 紬「ゆっ…唯ちゃんのことが…す、好きなの!!」 唯「えっ…?」 紬(い…言っちゃった…) 唯「む、ムギちゃん…ホントに…?」 紬「う、うん…私、ずっと唯ちゃんのことが好きだったの…!だから…」 唯「ムギちゃん…」 唯「ありがとう!」 紬「え…え?唯ちゃん?」 唯「私もムギちゃん大好きだよ!ムギちゃん、私のこと好きって言ってくれてありがとう!」 紬「う…うん…あ、あの…」 唯「やっぱり友達だもん、好きって言わなきゃ寂しいよね! ムギちゃんに好きって言ってもらえてよかった~!」 紬「友達…」 紬(そうじゃ…ない…私は…私は友達としてじゃなくて…) 紬「あ、あの…」 唯「あ、憂から電話だ…ごめんねムギちゃん、ちょっと待ってて?」 紬「うん…」 紬(私は…唯ちゃんとどうしたいの…?告白はしたけど…それから、どうしたいの…?) 唯「いやー憂に味噌買ってきてって頼まれちゃったよー ごめんムギちゃん、私先に帰るね!」 紬「うっ…うん…ねえ唯ちゃん?」 唯「ん?なに?」 紬「もし…私が唯ちゃんの恋人になりたいって言ったらどうする?」 唯「え?恋人?うーん…ムギちゃんはやっぱり友達だし…恋っていうのはちょっと違うかな!」 紬「そう…そうよね…」 唯「あ、早く行かないと憂に怒られちゃう!ムギちゃん、私行くね?」 紬「うん、気をつけてね?」 唯「りょうかい!そんじゃまたねムギちゃん!明日お弁当よろしく~!」 紬「うん!また明日…」 紬(ふう…好きって言えたし、ちょっと思ってたのとは違うけど…これで…) 紬「これで……いい、のよね…」 翌朝 紬「……」 紬「あ、そうだ…今日は唯ちゃんにもお弁当持っていかなきゃ…」 紬「……」 紬「チーズケーキも持っていってあげようかな…」 紬「……グス」 学校 澪「こっ…告白したのか!?」 紬「声が大きいわ澪ちゃん!告白って言っても、ただ好きって言っただけだし…」 澪「だけって…それで唯はなんて?」 紬「ありがとうって」 澪「それだけ?何か他には?」 紬「なにも?ねえ澪ちゃん、私言ったでしょ?別に付き合うとか、そういうことは望んでないの」 澪「で、でも…」 紬「別に付き合ったりしなくても、唯ちゃんとは仲良くできるんだし」 澪「でも!ムギは勇気出して好きって言ったんだろ?友達のままでいいのか?」 紬「いいの…それに、きっと私に恋は似合わないから…」 澪「似合わないって…」 紬「私は…ただ見てるだけでいいの…楽しそうな皆を見てるだけで…」 澪「ムギ…」 唯「あ、いた!二人とも~!お昼にしようよ!」 律「腹減った~!」 澪「おい唯!ちょっと…」 紬「澪ちゃん、私とのことは何も言わないでね?お願い」 澪「う…うん…」 唯「ムギちゃ~ん、催促するみたいで悪いけどお弁当は~?」 律「いやおもいっきり催促してるだろ!」 紬「あ、うん、ちょっと待ってて?」 澪(私は…私はやっぱり…納得いかないよムギ…) 唯「う…う…うんまーい!今日のお弁当も一段とおいしいよムギちゃん!」 紬「ありがとう、喜んでもらえてうれしいわ!」 律「なあなあ、ところで昨日はあれからどうだったんだよ?」 唯「ああ、楽しかったよ~?アイスもおいしかったし、ムギちゃんとも仲良くなれたし!」 律「そりゃあよかったなあ!ムギは?」 紬「…ええ、楽しかったわ」 澪「……モグモグ」 唯「あと私、ムギちゃんに好きって言われたの!嬉しかったなあ」 澪「……モグモグ」 律「へ~、お前らずいぶん仲良くなれたんだなあ!ムギも意外に大胆だな!」 紬「そう?と…友達としては当たり前でしょ?」 澪「……モグモグ」 唯「うん!私たち、今までよりすごく仲良くなれたよね!」 紬「うん、そうね…」 澪「……」 律「よし、じゃあ結束も強まったことだし、合宿の行き先でも決めますか!」 バン! 澪「……」 律「どうした澪、急に立ち上がってさ…合宿、行きたいとこあるのか?」 澪「…私、合宿なんて行かない」 律「え?な、なんでだよ!?」 澪「唯みたいな無神経なヤツと一緒に合宿なんて、行きたくない」 律「は…?」 紬「み…澪ちゃん!?」 唯「へ?な、なに?どしたの澪ちゃん?」 澪「なにがへ?だよ…ホントは分かってるんだろ?ムギの気持ち!」 唯「な…なに?ムギちゃんの気持ちって?私、なんのことだか…」 澪「もういい!お前がここまでバカなヤツだとは思わなかった!」 唯「バカって…澪ちゃんひどいよ!なんでそんなこと言うの!?」 律「お…おい!何だか知らないけどやめろよ!皆見てるぞ?」 紬「……」 澪「…私もう教室帰る。唯の顔なんか見たくない!」 唯「わ…私だって…澪ちゃんなんか大っ嫌い!」 律「おいお前ら…ムギもなんか言ってやれよお!」 紬「うっ…う…グス…わ…私…うぅ…」 律「む…ムギまで…もうどうしたらいいんだ…!」 放課後 澪「……」 澪(今日は部活行くのやめとくか…) 和「あ、澪?これから部活?」 澪「え、いや今日は…」 和「これ、唯に借りた教科書なんだけど…返しといてくれない?」 澪「う……わ、わかった…」 和「ありがと、じゃあお願いね?」 澪(和の頼みだし…しょうがないか…) 音楽室 唯「……」 紬「……」 律「…なあ、唯、ムギ?お茶飲まないと…ぬるくなるぞ?」 梓「こんにちは…せ、先輩たち、どうしたんですか?」 律「梓…説明すると長くなるけど…」 紬(どうしよう…私のせいで澪ちゃんと唯ちゃんが…) 唯「…ムギちゃん」 紬「な、なに?」 唯「澪ちゃんが言ってたけど…ムギちゃんの気持ちって…なんなの?」 紬「そ…それは…」 唯「私…なんで澪ちゃんにあんなこと言われたのかわからないの…だからムギちゃん、教えて?」 紬「う…ええと…」 紬(私…どうしよう…) ガチャ 澪「……」 紬(澪ちゃん…) 律「あ!澪…よかったな、来てくれたのか…」 澪「唯」 唯「な…なに?」 澪「これ…和に頼まれた教科書」 唯「あ…ありがとう…」 澪「それで…なんで私があんなこと言ったのか…わかったか?」 唯「だから…わからないよ!ムギちゃんの気持ちって一体なんなの?」 澪「お前…ホントにわからないのかよ!あんなにムギはお前に…」 紬「もうやめて澪ちゃん!」 澪「ムギ…でも!」 紬「私…もういいって言ったじゃない!私は見てるだけでいいの!」 澪「よくないよ…お前は嘘ついてる!」 紬「う…嘘?」 唯「ねえ…さっきからなんの話してるの!?私に関係あるなら教えてよ!」 澪「…わかった!教えてやるよ!ムギは…!」 紬(ダメ…それを澪ちゃんが言ったら…私は…) ガチャ さわ子「ちーっす!」 梓「せ…先生…!」 律「さ…最悪のタイミングできやがった…」 紬「な…なんでもないんです先生!今お茶入れますね!」 律「ええ?」 梓「いいんですか先輩…」 さわ子「あ…そう?じゃあお願いね?冷たい飲み物が飲みたくって死にそうなの!」 澪「む、ムギ…私…」 紬「澪ちゃんありがとう、気持ちはわかったから…今は…ね?」 澪「う…うん…」 唯「……」 さわ子「ゴクゴク…ぷはー!冷たくっておいし~い!ところであんたたち、練習しなくていいの?」 律「う…しないっていうか、できないっていうか…」 梓「今日は…休みです…」 澪「……」 さわ子「ふ~ん…ところでムギちゃん、唯ちゃんの隣に席替えしたのねえ」 紬「あ、はい…」 唯「うん…きのう……!!」 さわ子「唯ちゃん?どしたの?」 唯「なん…でもない…」 紬「唯ちゃん、おかわりいる?」 唯「あ…えと…私…いいや!もう帰るよ!」 紬「え?ゆ、唯ちゃん…?」 律「どうした唯、まだいいだろ?澪とだってまだ…」 さわ子「あら、もう帰るの?チーズケーキいただいちゃうわよ~?」 唯「うんいいよ…じゃ、じゃあ私これで…」 紬「唯ちゃん…なんで…?」 澪「唯…」 澪「…ムギ、ちょっといいか?」 紬「な、なに?」 澪「あいつ…気付いたかも。お前の気持ちに」 紬「え?」 澪「でも多分確信はしてないと思う…気のせいかと思ってるかも…」 紬「……」 澪「伝えたほうが、いいんじゃないか?」 紬「でも…私…」 澪「決めるのはお前だから…ごめんな、お節介やいて…唯には明日謝るから」 紬「……」 澪「でもこれだけは分かってほしい。 私が唯に怒ったのは…このまま終わらせたくないと思ったのは… お前が納得してないって顔してたからなんだ」 紬「私が…?」 澪「いつものお前は、こうって決めたら自信満々な顔するのに… さっき唯のこと話してたお前はなんか…自信なさそうだったから」 紬「……」 澪「じゃあ、私は音楽室戻るよ」 紬「……」 紬「やっぱり澪ちゃんはすごいな…私のこともお見通しなんだ…」 紬(私、どうしたらいいんだろう…?このまま唯ちゃんにもう一度好きって言ったら…どうなるの?) 紬「わからないよ…」 紬(もし唯ちゃんが私の気持ちを受け入れてくれなかったとしたら… もう前みたいな友達の関係には戻れないかも…) 紬(そうなったら、もう唯ちゃんは前みたいに私と接してくれない… もう前の軽音部には戻れない…) 紬「そんなのいや…だったら…」 ガチャ 紬「……」 澪「……ムギ」 さわ子「ムギちゃん何やってたの?早くケーキのおかわりちょうだい!」 律「さわちゃんどんだけ食うんだよ…」 梓「あれ?ムギ先輩?入らないんですか?」 紬「あの…私、みんなに一つだけわがままを聞いてほしいんです」 律「わがまま?」 さわ子「なに?なんの話?」 紬「私は…今から好きな人に告白しに行きます」 澪「ムギ…!お前…」 律「え!好きな人?誰?誰なんだよ!」 さわ子「ムギちゃんにも春がきたのね!」 梓「ムギ先輩…」 紬「…もしそのせいで、明日の軽音部がいつもと違っていたとしたら…その時は許してください!」 律「はい?どゆこと?」 さわ子「あ、ムギちゃんがフラれて落ち込んでも許してってことじゃない?」 澪「なんでもいい!ムギのわがままなら大歓迎だ!みんないいよな!」 律「ま、どこの誰に告るか知らないけど、がんばれよ?」 梓「応援しますから…頑張ってください」 さわ子「フラれたらヘビメタを始めましょう!」 澪「ってことだから…ムギ、頑張ってこいよ」 紬「うん…行ってきます!」 紬(私…やっぱり好きだって言おう…!だってこれは…私の初めての恋だから…) ―――――――― 律「それにしても…ムギがねえ…」 梓「ホントに誰なんだろ…?私たちの知らない人なんでしょうか」 さわ子「あーもう唯ちゃんはなにやってんのよこんな時に!」 澪(ムギ…自信満々な顔してたな…がんばれよ) 次へ 戻る
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ゆっくりあじわっていってね!!! 5KB やあ!こんにちは!俺はグルメお兄さん!職業は料理研究家さ! 普段は料理教室を営んでいるよ! で、こっちは俺の飼いゆっくりのれいむ! 「ゆっくりしていってね!」 それと飼いゆっくり2号のありす! 「ちょっとおにいさん!にごうなんていわないでほしいわ!」 彼女(?)達は俺の大切な仕事仲間でもあるのさ! え?「ゆっくりに料理なんて出来るのか」だって? 違う違う!俺は今「ゆっくりの味」を研究してるんだ! 彼女達にはその協力をしてもらってるのさ! 今日はその研究結果を発表させてもらうよ! ~Case.1~ ヒャッハー!海だー! 「ゆわーい!うみだー!」 「ふたりともー!そんなにはしゃぐとあぶないわよー!」 今日はいつもやってる料理教室をお休みにして海に遊びに来たのさ! もちろん彼女達も連れてきてね! と、いうわけで!早速泳ぐぞー! 「れいむはにじゅうごめーとるおよぎきるよ!」 いやいや無理だろ!危ないからちゃんと浮き輪つけてね! 「ふたりとも!うみにはいるまえにちゃんとじゅんびうんどうしなきゃだめよ!」 「ゆゆっ!うっかりわすれてたよ!」 おおそうだったな!イッチニーサンシー… いやー泳いだ泳いだ!疲れたなー! 「れいむもたくさんおよいだよ!」 お前は波にのまれてただけだろが! 「おにいさん!それはいわないおやくそくだよ!」 はいはいそうでしたね!え?なんでれいむが海に入ったのに溶けてないのかって? 「思い込み補正」だよ!ゆっくり察してね! 「ゆうぅ…おくちのなかがしょっぱいよ!ゆっくりできないよ!」 お前海水結構飲んじゃってたからなあ…それにしても腹減ったな… 「ゆゆっ!おにいさん!それなられいむをすこしだけたべてもいいよ!」 お?いいのか?じゃあお言葉に甘えて…プチッ 「ゆあんっ///」 色っぽい声を出すな!まあいい、いただきます! …これは!兵庫県赤穂市、元祖播磨屋の塩饅頭の味だとッ!? なるほど…海水を飲んだから浴びたからかは分からんが、まさか味が変わるとはな… 「あら、ふたりとももうおよぎおわったの?」 おお、ありす、お前は泳がないのか? 「およぐのなんていなかものよ!ありすはここでとかいはにはだをやいていたのよ!」 俺は都内に住んでいるんだが?…確かに結構日焼けしてるな…それにしても美味そうだ… 「…おにいさんったらもう、しかたないわね…すこしだけならたべてもいいわよ…?」 それじゃ遠慮なく…プチッ 「ゆぅんっ…///」 なんで千切られて官能的な声を上げるんだお前らは! まぁいいか、じゃ、いただきまーす これは…黒糖饅頭の味だと…!? たしかに色は似てるが…日焼けしてこうなるとは… それにしても今日は疲れた!そろそろ帰るか! ん?なんか海のほうが騒がしいな… 「ぎゃー!」「助けてくれー!」 うわっ、何故か海にシャチがいる…さっき上がっといてよかった… ~Case.2~ おっ!あれはオオヨシキリだな!よし!写真取っとくか! 「ゆゆ~ん!ゆっくりしたとりさんだね!でもへんなこえだね!」 今日はれいむを連れてバードウォッチングに来てるのさ! ちなみにありすは鳥に対しトラウマがあるので(主にカラスのせいで)お家でお留守番してるのさ! 「おにいさん!あのとりさんはなんていうとりさんなの?」 おお、あれはルリビタキだな!よしシャッターチャンスは逃さないッ! 『ホーホケキョ ホーホケキキョ』 「ゆゆ?おにいさん!このなきごえもとりさんの?」 ああ、これはウグイスだな、どこにいるのかな~ 「ゆ~ん!ゆっくりできるなきごえだね!」 ………… いや、ない、それはないだろ、いくらなんでも… でも…気になる…!すごく気になる…! すまんれいむ!いただきます! プチッ 「ゆふぅ///」 何が「ゆふぅ」だ!舟木兄弟かお前は!いただきます! …おいおい…嘘だろ…なんでウグイスの鳴き声聞いただけで… 中の餡子がうぐいす餡になってるんだよ!! …今日は凄い発見をしてしまった…ちなみにこの後家に帰ってからうぐいす豆を作って食べさせてみたが 餡子には何の変化もなかった…一体どうなっているんだ!? ~Case.3~ 「おにいさん!ここがとかいはなまっさーじやさんなのかしら?」 えーと地図はと…ああ、ここだここ、やっと見つけたわ。 「おにいさんのほうこうおんちにもこまったものね!」 うるせえやい、誰が連れてきてやってると思ってるんだ、全く。 ところで今日はありすを連れて巷で評判のゆっくり専用マッサージに来たのさ! ちなみにれいむはお友達のまりさ(飼いゆっくりだよ!)のところに遊びに行ってるのさ! 「さっそくいくわよ!おにいさん!」 おーおー張り切っちゃって、やれやれだぜ。 「おねえさんがとかいはなまっさーじをしてくれるのね!ゆっくりよろしくね!」 あ、マッサージ師の方ですか、え~っとじゃあAコースでお願いします。 ありす、俺はここで待ってるからマッサージが終わったらきなさい、ゆっくりしてきてね! 「ありがとうおにいさん!ゆっくりしてくるわ!」 ~数十分後~ 「おにいさん!ゆっくりまっさーじしてもらったわ!」 お、終わったか…お~お前綺麗になったな、お肌がツヤツヤだぞ。 「そ、そんなにほめられるとてれるわ!」 いや、本当に綺麗になったよ…美味そうだし。 「そ、そこまでいうのならすこしだけたべてもいいわよ!すこしだけよ!///」 いいのか?それじゃ少しだけ… プチッ 「ゆぅんっ///」 なんか本格的に艶っぽいぞ…では、いただきまーす。 おお、美味い!かなり美味くなってるぞ! でもこの味…この舌触り…どこかで食べたような… あ…!そうだ!これは…! 仙台銘菓 「萩の月」だ!!! なるほど…ありす種はコンディションが最高になると萩の月の味になるのか… また新たな発見をしてしまったな… よし!じゃあ帰るか!ありす! 「ゆふふ♪ありすとってもとかいはになっちゃったわ♪」 おいおい鏡に映った自分に見とれるなよ… 以上が今までの研究結果さ! また新しい発見があったら報告させてもらうよ!またね! おしまい 散歩してたら思いつきました ちなみに今まで書いたもの 『ふたば系ゆっくりいじめ 160 寄生生物とゆっくり』 『ふたば系ゆっくりいじめ 362 ゆっくりおうえんしていってね!!!』 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆ虐の口直しだな -- 2014-02-02 10 51 50 たまにはこうゆうのもありだな -- 2013-07-29 22 35 24 ゆっくりってすげーな -- 2013-01-19 10 29 42 これは和むwwおもにお兄さんにww -- 2011-02-13 22 21 38 なんかかわいい1人と2匹だなww 和んだ。 -- 2010-12-07 14 57 18 萩の月は冷凍して食べると美味しいよ! -- 2010-11-04 14 55 37 お腹すいたな。 -- 2010-07-27 20 48 19 展開早っw -- 2010-07-17 00 34 27 笑えたw -- 2010-03-03 11 31 17
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今日も俺はヘトヘトになって家に帰って来た。 やたらとキツい仕事だが、この就職難に贅沢は言ってられない。 第一、俺には…… 「ゆ!おかえりなさい、おじさん!!」 このゆっくりまりさがいる。こいつを路頭に迷わせる訳にはいかない。 「おしごとおつかれさま!ゆっくりしていってね!!!」 「ああ、ゆっくりしていくよ……」 いつもの会話を交わすと、俺は簡単に食事を済ませた。 これから始まる、俺とまりさのひとときの為だ。 テレビを見てはしゃいでいるまりさの後ろで、そっと ――俺のウインナーを出す。 「まりさ、こっち見ろ。」 「ゆ!?おじさん!?」 まりさの目線は俺自慢のウインナーに釘付けになった。 「こいつを見てくれ。こいつをどう思う?」 「すごく……おおきいよ……。」 まりさはだいぶん興奮しているようだ……。涎までたらしてやがる。なんていやしいんだ。 「ハァハァ、おじさん……、もういい?」 「ああ。存分に味わえ。」 俺のその一言でまりさのたがが外れたようだ。すごい勢いでむしゃぶりついてきて…… ぱき! 「うんめ!これめっちゃうめ!!」 「だろ?なんてったってこいつは、 黒毛豚の肉で作った特製ウインナーだからな。」 「おかわりー!!」 「おいおい、大した量はないんだから、食い過ぎんなよ。」 精肉場の仕事は過酷だが、良い肉を譲って貰える役得もあるんだよな。 すげぇたまにだけど。 「味わって食えよ。もうこんな美味いもん食えないぞ。」 「ゆっくりたべるよ!」 ―― ゆっくり怪談の人 「えろほん」読んだ後だと投棄場じゃなくてもいい気がしてくるw -- 名無しさん (2009-02-18 22 16 33) いい話(^_^;) -- 名無しさん (2009-05-30 23 57 18) 名前 コメント
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さよならなんていえないよ【登録タグ さ 初音ミク 曲 龍徹】 作詞:誠 作曲:龍徹 編曲:龍徹 唄:初音ミク 曲紹介 青春の思い出を胸に訪れる、友との別れの時。込み上げる寂しさと明日への希望を語りかけるように歌い上げるパワーバラード。 ミクの歌声を包み込むように彩られるピアノやストリングス、ギター…どの旋律も胸に染みいるように耳に響いてくるでしょう。 歌詞 (動画より掲載) 静かな時の中で別れの歌が始まる 桜の花が散るように 不意に切なく 僕ら別々の道 それぞれの夢追って 過去、今、未来へと続いた旅路のど真ん中で 瞳閉じると浮かび上がる みんなの笑顔が宝物 いつもの教室 いつものメンバー もうあの場所には戻れない さよならなんて言えないよ そんな言葉で終わらせたくない 霞んでゆく涙溢れる 急いで 拭った 思い出に変わってゆく 僕ら残した「軌跡」 歌にこめて ありったけの声で歌うよ 未来の僕らに 届くように 僕らの希望の種が ふわりふわり宙に舞う どこまでも羽ばたいてゆこう 花咲かせる日まで さよならなんて言えないよ そんな言葉じゃ 哀しすぎるから 伝えきれない 何も言えない ありがとうさえも どんなに遠く離れても 心繋いだその手離さないで ありったけの声で歌うよ 僕らの絆を 刻むように short good bye いつかまた会える日まで コメント 好きすぎる…これはじわじわきますね…涙が止まんないですw -- 柚埜 (2010-02-28 22 32 38) 名前 コメント
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73: 名前:杏☆01/22(土) 11 02 19 朝学校へ行く 会いたくないけど、絶対部活で会う。 あたし、立ちなれない。 「おはよ」 挨拶してきたのは 龍だった。 「お、おはよ」 顔が見れない。 見たら泣き崩れる、 「あのさ、昨日の奴マジだから」 神様、 あたしどう受け止めればいいですか? 77: 名前:杏 (szTPm0rob2)☆01/24(月) 16 46 27 「ねえ、あたしをからかって何が面白い?」 一発勝負…これでからかってたら、あたしはこいつの前から すぐにでも消える。 「……」 龍は口を開かない。 「やっぱり、からかってたんだ。 やっぱそうだよね」 涙が出そうなのを堪えて意地を張り続けた。 「からかってるってなら、もうあたしに話しかけてこないで。」 あたしは、自分勝手だ。 龍に何にも言わせてない 1人で決めちゃって、そうだと思い込んで…。 最悪だ。 あたしは、龍に背を向け歩き出したのだった。 79: 名前:杏☆01/27(木) 17 21 21 「放課後、体育館裏で待ってるから」 そう言われて……。 ってか、あいつってあたしを好きだった? そんなわけないし。 でも… 『じゃ、誰がすきなの?』 『6年の、佐藤彩花』 って未夢ちゃんが振られたとき言ってたような…。 まぁ断るのに浮かんだのがあたしだったんだろう、 あいつがあたしを好きなんて、ありえない。ありえない。 放課後何があるって言うのよ……。 授業が始まって 先生の話も、休み時間で友達が話しかけても 耳にはまったく入ってこない。 龍の言葉で、混乱してる。 部活がない今日…ホント、あたしに別れを告げるんでしょ? 振るんでしょ? あの返事をしてなかったから…。 80: 名前:杏 (gFHc.5evuE)☆01/28(金) 18 03 00 ―タッタッタッ 歩きが早まる、 でも龍が待ってる場所に早く行きたいわけではない。 ―トントントン あたしは早く着き 待っていた。 そうするとトントンっと靴の音がした。 「はぁ〜」 近づくに吊れ、ため息しかでてこない。 やだな……諦めたはずが……。 まじ、こんな自分「ウザイ」 83: 名前:(gFHc.5evuE)☆01/29(土) 23 54 42 「よっ!」 「なんで…」 そこにいたのは、龍じゃない。 太一だった。 「よっ!じゃなくてさ!」 「……あ? なにが??」 太一なんでいるの? 龍がいるんじゃないの…? 「…?!!」 「お前等何してるんだよ」 最悪な現場に最悪な状態できたのは、さっき待っていた龍だった。 「ん? 告ってんの」 「?!!!!」 な、なな、何言って! 「おめ、ふざけんじゃねーぞ、梓いんじゃねーのかよ!」 龍が太一の胸倉を掴み癌つけた 「ははっ」 太一がいきなり笑った。 今の状態を切り裂くような笑顔で。 「んなわけねーだろ…俺にはあいつしかみえないし」 「はいはい、梓だろ? お前馬鹿かっつーの」 「……」 あたしは呆然とするしかない。 今、喧嘩してたのに、いきなり2人とも仲直りしたみたいに、笑顔だし。 「じゃ、がんば」 「えぇぇ?! な、な、な何が?!!」 太一があたしにそういい残して、 ついに2人っきりになった。 84: 名前:杏☆01/30(日) 08 53 50 ―ヒューゥー... ―シーン... 風があたしたちの髪を揺らせてた そのあとも沈黙が続いた。 「あのさ」 「えっ?!」 急に話しかけられびっくりするしかない。 「あれさ、まじなんだけど」 「……ウソ……」 「えっ?」 「嘘つかないでよ! どんだけあたしを苦しめれば気が済むの?、あたしずっと本気だったのに……」 その場に座って泣きじゃくった。 からかわれるのは、もうゴメンだよ。 あたしは、惨めな人間だ…最悪な人間だ。 龍は何も悪くないはずなのに、ただ単に八つ当たりしてるんだ。 「………じゃねーよ」 「……何言ってんの」 「嘘じゃねぇって! いい加減分かれよ!」 「分かるわけないじゃん、どうせそれも嘘でしょ?」 嘘だ、龍があたしを好きなんて【あ・り・え・な・い】 86: 名前:杏☆01/30(日) 09 00 10 「そんなんじゃなかったら、俺が6年の教室行くわけねーじゃん」 「梓に会いに来てたんじゃん!!」 「分かれよ……俺だって好きだったんだから」 「やめてよ! 嘘つかないでよ……!」 あたしをもう相手しないでイイから…。 もう諦めるから、好きだったなんてうそ言わないでよ。 「分かれよ」 「……ねぇ、龍あたしは龍の何?」 一か八かの質問。 嘘じゃなかったら、「好きな人」って言うはずだ。 「お前は……俺の………」 87: 名前:杏☆01/30(日) 19 28 48 「なんだと思う?」 「はっ?」 質問したはずが質問されちゃったよ。 なんなんじゃこいつ〜!! イライラすんじゃぁぁ!! 「ウザイ存在!」 「全然違う」 「じゃ、邪魔な存在」 「もっと違う」 「だったらなんなのよ!」 「ん―…大切な存在?」 うっわ、男子からのこの言葉、 嬉しいのかそうでないのやら…。 どう受け止めれば. 88: 名前:杏☆01/30(日) 19 54 37 「大切な存在って…どういうこと」 「……つまり、好きな人ってこと」 やばい…。 「誰が?」 「お前が」 泣きそう…悲しみの涙じゃない。 嬉しさの涙だ……。 「嘘ついたら…殺すよ?」 「嘘じゃねーから…お前に嘘言ってどうすんだよ」 あたしにそう笑いかけた、龍。 これがもし夢じゃないよね。 「龍…」 「ン?」 「好きって言ってよ。」 「好きだよ……」 90: 名前:杏☆01/30(日) 19 58 43 ……。 夢じゃないよね。 夢だったら、最悪。 「これ現実?」 「現実に決まってんだろ。分かれよ!」 「じゃ、まぢの質問するよ」 「ハッ?」 「あたし達付き合ったの?」 あたし達、本当に両思いなの? 付き合ってるの? 92: 名前:杏☆01/30(日) 20 01 54 「お前はまじでアホだよなぁ昔っから」 「……」 そんな変な質問したっけ? 「付き合ってなかったら、今抱きしめてっかよ!!!!」 そうだよ、今現実的に、龍に抱きしめられてる状態だ。 「龍……」 「好きです。」 あたしの本当の恋……。 さっきまでの恋は「片想い」 今からの恋は「両思い」だ……。 龍……好きだよ。 94: 名前:杏☆01/31(月) 17 43 28 あれから、1ヶ月が立つ 「…なんなのよ!」 「いや、」 「ハッキリしなさいよ!」 「なんでもねぇっつの」 喧嘩してるように見えてこれが普通の会話です 「あんたらさ、うざい!!」 「ひどいよ―!!」 ウザがられても、龍が悪いんだ!←人のせいかよ 「龍のせいだかんね!」 「俺のせいじゃねーだろ」 「うっさい! そんなもめるんなら、別れちまえ!」 えぇぇぇ???! なんでぇ? それは…。 「それは、無理」 「俺も―」 なんなんだ、こいつ。 むしょうにイラつく。 イラつく―!!!! 95: 名前:杏☆02/02(水) 20 05 57 「龍って浮気してそう」 「……」 「あれ? 反応無し? ってか無視?」 「……」 優花に言われても…そんなの耳に入ってこない。 今、あいつが最近めちゃめちゃ馴れ馴れしくなったことについて考えてるから。 最近無性にウザくなった。 ま、もとからうざいんだけどね。 「…うっざ……」 小声で言った。 「はい? 誰が?」 「龍に決まってるだろ―!!」 と優花に当たってしまった。 はぁ…こういう時こそ、アホだあたし。 「もしかして、龍がウザイ!とか思ってんじゃないでしょうね!」 「えっ!」 当たりすぎて驚く。 「そう…です」 「彼女になったから」 「はい?」 今“彼女になったから”とか言いませんでした? 「彼カノだったら当たり前なんじゃない? ってか馴れ馴れしいのなんて、ずぅーっと前からじゃん!」 「あ、そうだね」 あたし、こんな単純なことで悩んでたんだ。 改めて自分を馬鹿だと思う。 「龍ってあたしのこと好きだと思う?」 「さ、それは自分で聞いてみ!」 「優花の意地悪! ケチ!」 「とにかく、放課後一緒に帰って、聞いてみな!」 「…はい」 そういうわけで、帰ることになった。 登下校したくないな、こんな「アホ」なんかと。 声に出したいけど、隣にいてだせない。 疲れるだけじゃん。 でも、龍がいてくれるなら…それだけでいい。 そう思うようにもなっていた。 99: 名前:杏☆02/03(木) 17 16 26 すいません。 98 美希になってました。 @@ 「な」 「はい!」 うっわ、自分恥ず。 なにこいつ相手に、敬語になってんの?? 自分でノリツッコミするあたし。 「そんなに、驚かなくても」 「あ、ごっごめん」 「なぁ……別れよ」 神様……コレは夢ですか? できれば夢であってください。 桜が散る頃、龍に別れを告げられたのだった。 「分け分かんない、なんで……」 「俺にお前はあわねーよ」 「そんなことない! あたし好きなのに」 好きだよ……ずっと前から好きで やっと両思いになれたのに 1ヶ月で別れを告げられるなんて あんまりだよ。 「龍……別れるなんて言わないでよ」 「ゴメン……俺も好きだよ……でも……別れよ」 一難さってまた一難……。 神様はあたしに、いくつ罰を与えるのですか? こんな、罰ありえないですよ……。 「なんで?」 「……お前俺がすきか?」 そんなの答えは決まってる。 分かってるくせに聞かないでよ。 100: 名前:杏☆02/03(木) 17 20 27 龍SIDE- 「別れるなんて言わないでよ……」 俺だって別れたくねぇよ。 好きで別れてるんじゃねーし……。 でも、これは駄目だろ……。 もう俺転校するんだから 「ねぇなんで…」 ごめん……そうしか言いようがない。 「なぁ、お前は俺を好きか?」 好きって言ったら…遠距離でもなんでもしてやるよ。 好きって言えよ。 「好きに決まってるじゃん。」 駄目だ……やっぱこいつを苦しめらんねぇ。 悪い……、 じゃあな 俺はそのまま背を向け、それからあいつとは会わないで 転校当日になった 好きって言ってよ。 続き31